産業界には正確な温度測定が欠かせない分野が多くあり、1℃に満たないズレですら、甚大な結果をもたらしかねません。正確な温度が常に表示され、しかも多彩な用途に使えるデジタル温度計ならば理想と言えるでしょう。飲食産業、食品製造加工、コールドチェーンのモニタリング、空調システムの機能モニタリングなど、デジタル温度計が欠かせない場所は枚挙にいとまがありません。
デジタル温度計:産業、食品製造の現場に欠かせない存在
Testoのデジタル温度計には、次のような特徴があります。 H2>
- 堅牢かつ扱いやすい仕上げ
- 精密センサーによる、精度の高い測定結果
- 測定結果が見やすい、大型ディスプレイ
- 測定条件に合わせてさまざまなプローブが使用可能
デジタル温度計
赤外放射温度計
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表面温度計
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気体温度計
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中心温度計
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浸漬温度計
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サーモグラフィ H3>
温度データロガー
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デジタル温度計:厳しい条件下でも操作は簡単
デジタル温度計は病院や家庭での使用がよく知られています。熱を測る際にも、もはやアナログの温度計は使用されておらず、最新のデジタル体温計に代わっています。採用されている技術自体は、比較的シンプルです。温度計の測定には、先端に取り付けたセンサを使用します。センサーには温度の変化に反応する電気抵抗が備わっていることから、温度によって伝導性が変化し、より大きな電流を流すことができる半導体センサが使用されます。デジタル温度計は、電流フローから計算した温度をディスプレイに表示します。医療現場や家庭で一般的に使用されるものは、長い間産業でも使用されてきました。しかし今では長期間にわたる変遷や温度曲線を表示して評価できる、次世代型のデジタル温度計が使用されるようになっています。
それが保存した測定データの評価が可能な温度ロガーであり、絶え間なく管理を行うコールドチェーンなどで証明として役立っています。現在は温度を測定するあらゆる場所で、さまざまな種類のデジタル温度計が使用されています。
温度、そして温度に関するコンプライアンスが求められる場所には必ずと言っていいほどデジタル温度計が使用されるため、上記はほんの一例です。こうした温度計は他の測定器に代えることができませんが、別のものとの組み合わせは珍しくありません。温湿度計であれば、温度と湿度を同時に測定します。

温度測定:基本的な測定項目
産業は温度測定を抜きには成り立ちません。飲食業界では肉料理で火の通り具合を確かめるための、ロングプローブが付いた温度計が欠かせません。このような温度計は液体の温度測定にも使用でき、プローブを交換できるものもあります。
建築業界や暖房設備の現場では赤外線カメラが必須で、建物の冷橋や、好ましくない熱源を見つけることができます。また、建物のエネルギー効率を評価する際にも使用されるほか、産業、科学、研究の分野でも使われています。
食品の温度測定
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温度計:他の測定器との通信機能
スマートプローブ H3>
これまでの温度計と異なり、現在のデジタル温度計は常に所持して測定箇所に当てる、または液体に漬けるだけのものではありません。スマート技術もデジタル温度計にまで及んでおり、スマートフォンとの連携が最新の利用法になっています。Testo Smart Probes なら、温度、湿度、速度などさまざまな測定パラメータを扱うことができます。
温湿度計:環境モニタリングの頼れる味方
継続的な環境モニタリングが欠かせない分野は少なくありません。このような場所では、温度と湿度を継続して記録する温湿度計が使用されます。デジタル温度計と湿度計を組み合わせて使用する場所:
- 住宅で室内空気の判定
- 温室で成長環境の判定
- 保管庫で温湿度のモニタリング
- 食品保管庫で保管状態の管理


家庭でのデジタル温度計の使用
肉の焼き加減を確かめる焼き物用温度計以外に、グリル用温度計も家庭での使用に有効です。例えばステーキの焼き加減にこだわりがあり、調理中には経験や見た目で判断する人も、デジタル温度計を使う人もいるでしょう。後者の場合は、言うまでもなく確実で正確な判断が下せます。
デジタル温度計は中心温度計としても使用できますが、温度プローブは十分に時間を取って計測することが肝心です。確認が早すぎると、誤った測定結果が出ることが珍しくありません。また、産業や科学など用途ごとの要件に合わせて、サーモシールも利用できます。前述のとおり、デジタル温度計は加熱状態を測るもの、空間の温度を測るもの、または湿度と温度の両方を測る測定器といった種類が用意されています。