ポータブル温湿度計・温湿度ロガー・モニター・温湿度変換器の違い

ポータブル温湿度計

ポータブル温湿度計は測定素子を有します。測定されたデータはアナログであれば目視の目盛板に、デジタルであれば表示器に指示値が表示されます。

このように、ハンディタイプや卓上据え置きタイプなど基本的には機器単体で完結する測定器で、スポットチェック用です。

湿度測定器 (温湿度計) の製品情報を見る

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温湿度ロガー

データロガーもまた測定素子を有します。

測定されたデータは、単独で動作する製品の場合はその機器内のメモリ (データ保存領域) に記録されます。
その他に、Wi-Fi等のネットワークを経由してベンダーのクラウド上で一元管理できる便利なデータロガーもあります。高速記録が必要ない場合、また記録時間が長期にわたる場合に選択されるケースがあります。

クラウド型の製品は、既設のWi-Fiを利用して手軽に測定データ監視の仕組みを構築できるため、システム化の進んでいない店舗や小規模の工場でも導入しやすいというメリットがあります。ただし容易である反面、取得したデータを取り回すには制約があります。

例えば工場内で温湿度データをもとに設備や制御を行う計装ネットワークを構築したい場合には、温湿度変換器が選ばれます。

温湿度データロガーの製品情報を見る

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モニター

モニターは測定素子を有します。記録機能はなく、測定した温度、湿度を表示させます。

シンプルにデータを表示させるので数値の変化がわかりやすく、しきい値を越えるとアラーム (表示のみ、音なし) が作動するタイプもあります。

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変換器 (温湿度変換器など)

変換器は測定素子 (センサー) を有し、測定した値を電気信号に変換して送出するもので、お客様のシステムに接続して用います。

温湿度ロガーの章にて先述したとおり、工場内で温湿度データをもとに設備や制御を電気信号で行う計装ネットワークに組み込む場合には、変換器が選ばれます。

変換器で集めた測定データは、設備の異常検知・予知保全や、生産設備の品質管理、研究室の環境維持等に活用されます。

温湿度変換器の製品情報を見る

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ポータブル温湿度計・データロガー・モニター・変換器の比較

 

  ポータブル温湿度計 データロガー (単体利用) データロガー (ネットワーク利用) モニター 変換器
センサー
(測定素子)
〇有する 〇有する 〇有する 〇有する 〇有する
使用方法 持ち歩いて測定
(ハンディタイプ)
使用後回収しPCでデータを吸い上げる 設置してネットワーク経由で使用 設置して測定データを表示 設置して計装ネットワークに接続
特徴 小回りが効く 手軽にデータを収集できる 監視システムが楽に設置できる シンプルな表示でわかりやすい 自社独自の計測・監視システム構築に最適

 

プロユースの測定器・データロガー・モニター・変換器に関しては、お客様の特殊環境で安定動作することと、充分な耐久性が求められる分野です。

Testoの測定器は産業用であり、精度はもちろんのこと安定性・耐久性に定評があることから、日本国内のユーザー企業様に選ばれ続けています。

 

温湿度計製品の選定に関するご相談

上記比較表を参考に、自社にとって最適な測定方法をご検討ください。
また、お客様のご状況に合った機器選定のサポートも可能です。 選定に悩まれましたらお気軽にお問い合わせください。