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油の劣化度を管理

食用油テスターは、油の極性化合物 (TPM) を測定するデジタル測定器です。

「その油、まだ使えます。」

揚げ油の交換タイミングを最適化し、調理場のコストダウンを。

食用油脂は、熱、酸素、光など、あらゆる要素によって劣化・酸化します。古くなった油は色や臭いが悪化するだけでなく、有害物質が発生して食中毒の原因になります。

テストーの食用油テスターは、油の極性化合物 (TPM) を測定するデジタル測定器です。劣化度を確実に把握することで、廃油時期を正確に判断することができ、揚げ物の品質と安全を担保しながら効率的な油の使用を実現します。

油の劣化を根拠のある数値で見極める。だから安全、誰でも使える。

  • 油の劣化度を確実に把握して廃油時期を正確に見極めることができます

  • 揚げ物の品質と安全を担保しながら油の消費量を削減することができます

  • 数値で表示されるため測定結果を記録しやすくHACCP対応にも最適です

極性化合物(TPM)

日本国内では、「弁当及びそうざいの衛生規範について (昭和54年通知, 平成30年廃止)」等において、酸価、カルボニル価、発煙点による廃棄基準が示されており、その中でも酸価 (AV) が広く用いられてきました。前述の通り、AVは、水分による加水分解が遊離脂肪酸を発生させることで上昇します。

一方、極性化合物 (TPM) は、欧州諸国を中心に揚げ油の管理に用いられている指標で、遊離脂肪酸だけでなく、低分子分解物や重合物が含まれます。

極性化合物(TPM)は、これまで日本国内で古くから用いられてきたAV(酸価)に加え、過酸化物が分解されて生まれる低分子分解物や重合物などを含む総合的な揚げ油の劣化指標です。

これまで酸価という部分的にしか判定されていなかった油の劣化が、より総合的に判定できることになります。

日本国内でも大手店舗を中心にTPMを採用

これまで欧州を中心に揚げ油の劣化判定に用いられていたTPMですが、近年日本国内でも大手飲食チェーン企業を初めとした油を日々使用する店舗や食品製造工程で、管理指標として採用されています。

TPMが採用されている理由として、従来のAV(酸価)ではデジタルでの測定ができないことにあります。試験紙でのアナログな目視での測定に依拠しており、店舗毎に適切な運用をすることが難しいこと、人手不足により運用が難しくなっていること、そして揚げ油の価格高騰が止まらないこと等が理由として挙げられます。

また、従来のAV(酸価)では測定対象に含まれていない低分子分解物や重合物まで配慮することで、より食品の安全性や健康に配慮することができるという面も、昨今企業から選ばれる理由になっています。

デジタル化のメリット

  • 油の劣化度を正確に把握することができる

  • 数値化するため記録に残しやすい

  • 長く安心安全に使用できる

  • 高温のまま測定できるため時間短縮

  • 油を効率的に交換できるためコスト削減

誰でも簡単

  • シンプルな操作

  • 加熱中の油(~200℃)に使用可能

  • 電源を押して油に浸すだけ

  • 数値とカラーで交換時期をお知らせ

3色ディスプレイ

  • 油の状態を色で判断

  • 廃油基準を定めて設定値を変更可能

  • 測定が安定するまで点滅してお知らせ

耐久性

  • 耐衝撃性グラスファイバー製のハウジング

  • 高精度センサ搭載

  • IP65の保護等級

  • 流水での洗浄も可能

食用油テスター

関連資料

食用油テスター実用ガイド

  • 食品安全/ HACCPコンセプト

  • 油脂の原則

  • 技術的背景の知識

  • 実用的なアプリケーションの取り扱いのヒント

  • testo 270の技術データ

フライ油の取り扱いガイド

  • 準備

  • 揚げる際の注意点

  • 品質を保つために

  • フライヤーのクリーニング

  • ガイドラインの順守

  • オイル交換のタイミング

揚げ油の適切な管理と延命

  • 食用油の価格高騰の背景と推移

  • 食用油の種類変更が長期的なコスト対策にならない理由

  • 測定パラメータ FFA とTPM 

  • オイル消費を削減する方法 - それぞれの対策のメリット・デメリット